アカペラ教室08

洋楽をカバーする場合、主メロは当然のことながら、バックも一部英語で歌うことがあると思います。
私たちも発音がきれいではないので偉そうなことは言えませんが、英会話の発音ではなく、歌うときの英語という前提で注意すべき点を参考までにあげておきたいと思います。

  • 子音を中心に聞き取り、発音する
  • 英語の正しい音節を理解する
  • 日本語の母音を代用しない

初めて洋楽に挑戦する方には、この3つを重点的に練習することをおススメします。
洋楽の選曲に関しては「英語で歌う!課題曲選びのコツ」をご覧ください。こちらの記事は、『英語で歌が上手くなる!』の記事になるので、アカペラカバー用の課題曲というものではありませんが、洋楽初心者であれば参考になると思います。

それではもう少し詳しく説明したいと思います。いっぱい練習して、かっこよく洋楽を歌っちゃいましょう(≧▽≦)



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脱!カタカナ英語

日本語は母音骨格、英語は子音骨格

口

日本人は主に母音を聞いて言葉を聞き取っています。それに対し英語圏の人たちは子音を聞いて言葉を判断しています。

英語で歌う場合、まずは聞く時も発音する時も、子音を優先することに慣れる必要があります。
はっきりとした音(有声音)にしないと発音した気がしない日本人は、必要のないところにも母音を加えてしまいます。カタカナ書きするような英語では英語に聞こえないだけでなく、音符に乗せることもできません。

歌詞を読む前に、徹底して音を耳で聞き取る練習をします。口や舌の動きを想像しながら、母音ではなく子音を中心に聞きましょう。
英語は表音文字です。一部の音を除いては、スペル通りに発音することが大切です。

先に母音の音を思い浮かべていませんか?

簡単なチェック方法をお教えします。
口のかたちを鏡や動画などで確認してください。
その時、口が子音ではなく母音の口をしていませんか?

例えば、英語のthreeを発音するとき、日本語の「スリー」を想像して“う”の口のかたちをしている……
この場合“th”で口をつぼめては上手く“th”が発音できません。口の丸めが起こるのは“r”です。
音の想像や口のかたちが間違っていたら、いつまでも正しい音が発音できません。子音一つひとつの発音を見直してください。

発音できれば聞き取れます。聞き取れれば、もっと良い音が想像ができ、音の想像が改善されれば動作(口のかたちなど)が変わります。

▶ 詳しくは「英語脳をつくる~英語の発音は子音がカギ~

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日本語の呼吸では、英語は上手く発音できない

英語を発音するための筋肉が必要

普段の話しているときの口元を思い出してください。唇をつけたり離したり、上下にパクパクするくらいで話している(話せている)と思います。日常会話程度なら十分これで聞き取れます。
 
この時の呼吸はどうでしょう?吐いているという実感がほとんどないくらい浅く弱い呼吸では?
こんな呼吸では歌どころか、英語を発音することはできないのです!

ネイティブの英語を話している人の口元を見たことがあるでしょうか。
思った以上に口が動きません。故意に感情を伝えるために大げさに口を開けることはあっても日常的にはあまり大きな口を開けたり大きく動かしたりしません。その代りにとても細かく舌を動かしています。
舌のほんの僅かな動きを音にできる呼吸で話しているのです。

英語の呼気はとにかく強くて速い!

「F」や「S」の子音の音を鳴らしてみてください。日本語の「ふ」や「す」ではありませんよ!
この音をしっかり鳴らそうと思ったらお腹がへこむくらいのいわゆる腹式呼吸でないと無理なのはわかりますか?

たった子音一つ発音するだけなのに、日本語とは比較にならな程の速い(強い)呼吸が必要なんです。この呼吸のおかげで、ほんの少し舌を動かすだけで様々な音の変化が出せるのです。これを日本語のような弱い呼吸で、口を大きく動かしながら発音しようとしても間に合うはずがありません。

的確にコンパクトに口のかたちを作り、そこに鋭い呼気が当たることで、子音もアクセント(母音)も生成されます。

英語の一呼吸はとても長い

英語話者は一息で吐ききれるところまで一気に発音します。ですから慣れないとすごく早口のように感じます。
日本語はどうでしょう?極端な場合は1~2単語ずつ息継ぎをしてはいないでしょうか?

そもそも英語は語順が決まっていますから、話し始めたときには、既に長い文章の全文を想定しています。
日本語のように助詞でつなぎながら、考え考えして話すことがあまりありません。言いたいことが決まっているからこそ一気に呼吸を流すことができます。

目で単語を一つひとつ追いながら読む(歌う)ようでは、いつまで経っても英語の呼吸にならず、発音も上手くなりません。

日本語とは異なる英語の音節

日本語はかな一文字が一音節です。基本的には一音節に母音は一つです。

例えばDreamは一音節、Silentはニ音節です。
でも日本語読みするとドリーム(四音節)、サイレント(五音節)になってしまいます。

通常一つの音符には一つの音節が入ります。一つの音符、一つの音程として歌われるべきところに、カタカナ的な音を発音すればおかしくなるのは当然です。音節が変われば符割が変わることになり、リズムが変わってしまいます。音符の数も変わるためメロディー(音程)もおかしくなってしまいます。

カタカナに書き出すことで歌いやすくなると思っている人がいますが、カタカナ英語は百害あって一利なしです!

実際、カタカナってかなり読みにくくありませんか?
どこまでが一音節、一単語なのかも、どの母音にアクセントがつくかも、どの子音が閉鎖音なのかもわからないで発音するなんて難しすぎます(;´∀`)スペル通りの発音の方が絶対簡単です。

きれいな発音、正しい発音をしようとする前に、音の個性をよく聞き取り、音節を理解して音符に当てはめる練習をするようにしましょう。

▶ 「英語の音節を理解する~音節が変わればリズムが変わる~

複雑で個性的な英語の母音

ABC

日本語の母音は5つ(アイウエオ)ですが、英語はもっとあります。13個前後とも20個とも、更には30個以上あるとも言われ、どこまで複雑に、また正確に分類するかで異なるようです。

音の種類の多さは、ただ複雑であると考えるのではなく、より個性的で表情豊かであると捉えるべきです。

色で例えるなら「赤」が1種類なのではなく、茶に近い赤、ピンクに近い赤、黄色みの強い赤など、個性がより細分化されているということです。5色だけの色鉛筆で書かれた絵より、12色、20色で描いた方がより複雑ですよね。それは言い換えれば、より個性的になったと言えるわけです。

英語には日本語にない音が多数あります。発音できない音は聞こえないし、聞こえない音は発音できません。複雑な音はそれに一番近い日本語を当てはめて聞いてしまうので、本来の英語のなめらかさが失われてしまいます。

最初に練習したいのは長母音です。これはアルファベットの中にある「A/E/I/O/U」の発音です。
長母音に慣れてから短母音の練習をします。中でも「あ」と聞こえる異なる母音を練習しましょう。
私たちがつい同じ発音をしてしまう母音、とくに一番大きく聞こえるだろう「あ」の音から3つ確認します。実際はまだありますが、とりすえず[æ][∧][ɑ]を区別しましょう。

  • [æ]…舌先を下の歯の根元につける。小さく“エ”を発音してから“ア”を言う/cat,shall,hat
  • [∧]…口は閉じ気味で喉の奥で短く唸るような“アッ” /come,some.up
  • [ɑ]…口を開けて舌を下げたあくびのような奥まった“ア” /shop,top,hot

▶ もっと詳しく 「英語の母音~日本語の母音5つを代用してはいけない~

通常
HiNative Trek

カタカナ英語を修正する

カタカナ
日本語にはない子音の発音

よく知られているのが「F」「L」「R」「TH」「V」あたりでしょうか。舌がどこにもつかない「N」も日本人は苦手です。一つ一つ発音記号を確認し、日本語では使わない唇や舌を使って出す音を鳴らしてみましょう。

カタカナ英語で同じ表記をするため間違った発音をしている語がたくさんあります。バニラの「バ」は「V」ですが、日本人は「B」で発音してしまう…的なことです。
いろんなカタカナ英語をもとの英語表記に戻し、さらに発音記号をチェックしてみましょう。

「L」と「R」の区別がついたら、「R」の2種類

「R」の音が自然に出せるようになったら、次は舌の巻き方(引き方)に注意です。
簡単にはRで舌を早く巻くものとゆっくり巻くものがあり、それぞれで意味が異なります。
「heard|hˈəːd」は早く、「hard|hάːd」はゆっくりです。難しいですね(;^ω^)
とくかく繰り返し聞き比べ、何度も発音してみましょう!!

つながる音と消える音

英語が聞き取れない、発音できない原因の一つがこの“つながる音&消える音”ですね。
簡単なところでは、前の単語の最後の子音と次の単語の最初の母音がつながる発音。また、「It」のように一語でも消えることもあります(発音的には“エッ”)。
母音に挟まれた「T」は、調音点が似ている「D」や「N」に近くなり「ラ行音」の発音になったりもします。

▶ 詳しくは「音がつながるリンキング

日本語の歌だけでは、アカペラアレンジのバリエーションにも限界を感じてくると思います。
アカペラというのを抜きにしても、音楽を学びたい人、歌が上手くなりたい人、なにより音楽や歌うことをもっと楽しみたいと思うなら、やっぱり洋楽に触れるべきです。

※英語で歌うことについてもっと詳しく知りたい人は「英語で歌えば上手くなる!」ブログの無料講座をご活用ください。
PVで歌った洋楽の詳しい解説もあります。皆様の一助なれば幸いです。

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